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前提知識
例えば以下の様に、スイッチのON/OFF状態を認識させたい場合、取得する電圧を安定化させるためにプルアップ/プルダウン抵抗を用います。
■プルアップ(PULL UP)抵抗

プルアップ抵抗は電源側についている抵抗の事で、スイッチOFF時にAの電圧を吊り上げていることからプルアップ抵抗と呼ばれています。
Aの電圧を測る事でON/OFF状態が分かるのですが、実際に計算してみます。

上記結果よりONとOFFには明確な電圧の違いが生まれるため、ONとOFFの判定が可能となります。ではプルアップ抵抗が無い場合はどうなるでしょうか。

この様にスイッチON時の電圧がスイッチOFF時の電圧に近づいてきました。これは銅線の抵抗値の変動で大きく変わってしまうので、
非常に不安定な状態です。
またプルアップ抵抗の有効性は、スイッチのON/OFF状態だけではなく、以下の様にサーミスタなどの可変抵抗値も求める事が可能です。

■プルダウン(PULL DOWN)抵抗
プルダウン抵抗は下記の様にグラウンド側についている抵抗の事で、スイッチOFF時にAの電圧を0にしていることからプルダウン抵抗と呼ばれています。
プルダウン抵抗もプルアップ抵抗と同様に、電圧を安定化させるための役割を持っています。

■プルアップ抵抗とプルダウン抵抗どちらが良いのか
接続したデバイスの電圧状態を見るのには、プルアップ抵抗/プルダウン抵抗どちらでも可能ですが、使い分けの考え方として、
断線故障した時にLOW(0V)の状態にしておくのが良いのか、HIGH(この場合は5V)にしておくのが良いのかで決定します。
(LOWにしておきたい場合はプルダウン抵抗です)
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