|
公開日:2018/9/15 , 最終更新日:2020/8/2
|
・ In English
<前提知識>
・電磁誘導
・Hブリッジ回路
■還流ダイオードの基本回路
以下の様なコイルを使った回路において、スイッチをONでコイルに電流が流れた状態でスイッチOFFすると、電磁誘導によりコイルが電流を流し続けようとして瞬間的に高い電圧が発生します。
これをフライバック電圧またはサージ電圧といいます。このフライバック電圧が全てスイッチにかかるのでスイッチが故障する原因となります。
これを防止する為、以下のような回路にしてフライバック電圧を逃がしてやります。ここにつけるダイオードの事を還流ダイオードといいます。
■還流ダイオードのHブリッジ回路への適用
Hブリッジ回路には、以下の様に各スイッチに並列でダイオードを付けますが、これも還流ダイオードです。一見、スイッチと並列に繋いだところでフライバック電圧を防げない様に見えますが、これは他スイッチにかかる電圧を逃がすのが目的です。
■フリーホイールダイオード、フライホイールダイオード
還流ダイオードの事をフリーホイール(Freewheel)ダイオードといいます。フライホイール(Flywheel)ダイオードという人もいます。
フリーホイールとは自転車などでペダルを回さなくても惰性で回る駆動輪の機構の事を指し、フライホイールとは自動車などで慣性を利用して
エンジンの回転変動を抑えるための機構の事で、どちらの意味でも通用するかと思いますが、おそらくフリーホイールの方が今回のダイオードにおける
本来の意味かと思います。(フライバックとフリーホイールが合わさって、フライホイールとなった?)
サブチャンネルあります。⇒ 何かのお役に立てればと
|
|