モーターの種類

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前提知識
　・ブラシ付きDCモーター
　・ブラシレスDCモーター
　・ACモータ(誘導電動機)

モーターには大きくDC(直流)モーターとAC(交流)モーターがありますが、その違いや、どんな種類のモーターがあるか説明します。

■モーターの分類

モーターの種類には、ブラシ付きDCモーター、ブラシレスDCモーター、ステッパモーター、ACモータ(誘導電動機)、同期電動機などがあります。 以下の様な分類となります。

■ブラシ付きモーターとブラシレスモーターの違い

両者の違いはモーターを回転させるために機械的な接触(ブラシ)があるか否かです。ブラシ付きは構造が簡単で安価に製造できますが、接触部分が摩耗するため寿命が短いです。ミニ四駆などに使われるモーターはブラシ付きモーターです。

■ブラシレスDCモーターと同期電動機(ACモーター)の違い

ブラシレスDCモーターはその名のとおり直流モーター、同期電動機は一般的にACモーターに分類されますが、どちらも同じ原理で動いています。 呼び名はそのモーターの特徴をどこに置くかで決まります。電源が直流であることに着目するならDCモーターと呼び、直流をインバータで交流に変換し、モーターにかかる電流が交流であることに着目するならACモーターと呼びます。

■同期電動機と誘導電動機の違い

同期電動機はSM(Synchronous motor)といい、誘導電動機をIM(Induction Motor)といいます。SMは更に以下の様に分類されます。



PMモータとIMの違いは以下の様になります。

＜発生原理の違い＞
・PM :磁力で(磁石同士が)引き合う力を利用
・IM :回転磁場によって発生した電流及び磁場による、ローレンツ力を利用

＜構造の違い＞
・PM :回転子に磁石を使用。(永久磁石ではなく、コイルを磁化させる場合もある)

・IM :誘導電動機：回転子に磁石は使わず、電流を通す鉄心+コイルのみ

＜メリット・デメリット＞
・PM :回転子に磁場を発生させるための電流を流さずに済むため、誘導電動機に比べ効率が良いですが、回転子の回転数と固定子に流す交流の同期をとる必要があるため、制御が難しい(脱調リスクも有り)。

・IM :構造や制御が比較的簡単であるため、同期電動機に比べて安価であるが効率が悪い。

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