 エンジン, パワートレイン
・ 1サイクルの燃料量
・ BSCF
・ IMEP , BMEP
・ ハイブリッドシステム
 車両運動
・ 車の加速度の求め方
・ トルクと出力の関係
・ 回転数と車速の関係
・ PWR, PMR
・ タイヤサイズ
・ 走行抵抗
・ コーナリングフォース
・ ピッチ, ロール, ヨー
・ 旋回半径
 部品, その他
・ バッテリーの容量
・ オルタネータ
・ WLTP , WLTC
・ エアコンの原理
・ モデルイヤー
・ 普通充電, 急速充電
・ OBD
・ 法規制, 規格
・ フェイルセーフ,フールプルーフ
・ ギアの種類, スプライン
・ ラジアル, スラスト
・ バックラッシュ
・ TL,BL,WL方向
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前提知識
・電気自動車の加減速運動モデル
・ハイブリッドシステム
・WLTCモード
■ハイブリッド自動車の加減速運動モデル
こちらで説明した電気自動車の加減速運動モデルをベースに、同様に前方に加減速するハイブリッド自動車のモデルを作ります。
ハイブリッドのタイプはシリーズハイブリッドになります。

モデルの構成は以下のとおり。

<目標モータートルク算出モデル、車両運動モデル>
こちらで説明したものと同じものを使用しています。車速を目標車速に追従するようにPID制御でトルクコントロールしており、車両運動モデルは与えられたトルクから車速を演算しています。
<目標エンジントルク/回転数算出モデル>
目標モータートルクを実現するための出力が、バッテリーからの出力だけでは賄えない時、またはバッテリーの容量が低下してきた時にエンジンを運転して発電します。
エンジンは駆動軸と繋がっていないため、自由に回転数とトルクを決める事ができるので、燃費が最も良い領域で運転させる方が良いです。
ただし低車速時にエンジンをたくさん回すと、ドライバーにとっては不快な音になるので、車速と目標トルクに応じて目標回転を上げていきます。

<エンジン/ジェネレータモデル>
モデル簡素化のため、エンジントルク/回転数は目標エンジントルク/回転数の一次遅れで実現できるとします。
エンジントルクと/回転数に対して発電効率を掛けてジェネレータの出力が決まります。
また燃費計算用として、BSCF(燃料消費率)から燃料消費量を算出します。

<モーターモデル>
こちらで説明したモーターモデルをベースに、ジェネレータの発電量を考慮したものになっており、
実現できるトルクはバッテリーとジェネレータの出力によって制限されます。

<バッテリーモデル>
こちらで説明したバッテリーモデルをベースに、ジェネレータの発電量を考慮したものになっており、
モーターによる放電量とジェネレータによる充電量の収支でバッテリー容量が決まります。

■Scilabによる設計、シミュレーション結果
<Scilabモデル>
こちら⇒car3.zip
※参考:pythonのプログラムはこちら⇒evcar.zip
<パラメータ>
NISSAN キックス(2020年調べ)の特性を入れてます。一部メーカー公表値ではなく私の概算があります。cd値や前面投影面積から走行抵抗を求める方法はこちら。

<シミュレーション結果>
以下のとおり。車速はWLTCモードを入力しています。

<燃費のメーカー公表値との比較>
キックスの燃費のメーカー公表値は21.6km/Lであるのに対し、シミュレーション結果は約1480秒時点(国内は1480秒までの測定のため)で約23km/Lと、シミュレーション結果の方が良い結果になりました。
この理由は以下パラメータが概算値あるいは私が「これくらいかなぁ」と適当に入れた値であるからです。
・ BSFC
・ 車両消費電流
・ 走行抵抗
・ モーター/ジェネレータの発電効率
・ バッテリーの単位時間当たりの充放電可能量
サブチャンネルあります。⇒ 何かのお役に立てればと
 エンジン, パワートレイン
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・ BSCF
・ IMEP , BMEP
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 車両運動
・ 車の加速度の求め方
・ トルクと出力の関係
・ 回転数と車速の関係
・ PWR, PMR
・ タイヤサイズ
・ 走行抵抗
・ コーナリングフォース
・ ピッチ, ロール, ヨー
・ 旋回半径
 部品, その他
・ バッテリーの容量
・ オルタネータ
・ WLTP , WLTC
・ エアコンの原理
・ モデルイヤー
・ 普通充電, 急速充電
・ OBD
・ 法規制, 規格
・ フェイルセーフ,フールプルーフ
・ ギアの種類, スプライン
・ ラジアル, スラスト
・ バックラッシュ
・ TL,BL,WL方向
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