ディスクブレーキの構造, 浮動型キャリパと対向型キャリパの違い



自動車工学

プラントモデル

公開日:2024/3/2         

■ディスクブレーキの構造

ディスクブレーキはドラムブレーキに比べ放熱性能が良く、摩擦熱でブレーキの効きが低下するフェード現象が起こりづらい特徴があります。 またディスクが熱膨張する場合においても、ディスクの円周方向に膨張するため、パッドとディスクの隙間はほとんど変わらず、熱膨張による影響を受けにくいです。


■浮動型キャリパと対向型キャリパの違い

浮動型キャリパはピストンが片側にあり、ピストンで片側のパットで押し付けていくと、その反力でキャリパがスライドしてもう片方のパットで押し付けることができます。 対向型に比べ構造が簡単で安価ですが、片側ずつパットで押さえつけるのでコントロール性が悪く、ピストンの可動範囲の制約からパッドとディスクの隙間が狭くなるため、ディスクとパッドの引きずりが発生しやすいです。 この引きずりはコントロール性の悪化だけではなく、車にとっての抵抗となるので燃費の悪化に繋がります。

対向型キャリパはピストンが両側にあるため浮動型に比べ高価ですが、両側から同時に押さえつけるため、高い制動力とコントロール性の良い制動力を得ることができます。またディスクとパッドの隙間を取ることができるので 引きずりが発生しにくいです。対向型キャリパのデメリットは高価なことに加え、構造が大きくなるので取り付けスペースの確保が難しいことがあります。













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