関連知識 ・ISO15288 ・モデルベース開発
システムズエンジニアリングとは、複雑なシステムに対して、ステークホルダの要求を満たした商品を開発の手戻りなく効率的に進めるための手法のことで、ISO15288にプロセスが定義されています。 要求定義、設計、実装、検証、保守、廃棄までのライフサイクル全体を対象としています。 またモデルベース開発と組み合わせた手法のことを、MBSE(Model Based Systems Engineering)と言います。
システムズエンジニアリングプロセスは次のような手順で進められます。まず、ユーザーの要求を定義します。これらの要求は抽象的であるため、エンジニアの視点から分析し、具体的な機能要件に落とし込みます。 次に、機能同士のつながりを整理し、論理アーキテクチャを構築します。その後、機能を具体的なハードウェアに配置する物理アーキテクチャを設計します。この一連のプロセスはRFLP(Requirement, Function, Logical, Physical)と呼ばれます。 また、システムの規模によっては、さらに細分化してサブシステム単位でRFLPの工程を繰り返すこともあります。 こうした工程を経て、最終的に各コンポーネント(部品)への要求仕様が定義されます。もし実装後に仕様がユーザーの意図と異なると判明すれば、大きな手戻りが発生します。そのため、コンポーネントへの要求仕様を正確に定義することが重要であり、システム設計の役割が非常に重要となります。
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