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前提知識
■DXとは
DX(Digital Transformation)とは、デジタル技術を活用することでこれまでのビジネスモデルを一変させ、主にレガシー企業が新興企業などに対して、競争上の優位性を確立することです。
DXの実践には、経営者や営業の人など、デジタル技術の開発者ではない全ての人がデジタル技術に精通し、またプログラマの素養が必要です。
何故なら、どのようなことがデジタル化/自動化可能なのか、何が手動で残るのかを理解しておかなければ、まともな経営判断や商品の売り込み、自業務の効率化ができないからです。
■日本のDXの対応状況、問題
日本では日本特有の事情でDXできない問題を抱えています。その理由の一つは日本の雇用形態にあります。日本型メンバーシップ雇用といって、スキルのない新卒を雇用して社内で育てていきます。
どちらかというと、専門スキルよりコミュニケーション能力や積極性の高い(やる気のある)人材のほうが新卒には求められる傾向にあると思います。
社員は会社の都合で配置転換できるので、社会情勢の変化に対しても社員を異動させることで対応できるのがメリットである反面、専門性の高い業務は人員配置が難しく、
IT業務は開発の波がありシステムの大規模開発が終わった後に余った人材を再配置することが難しかったため、業務を外部発注してきました。
そのため社内にITスキルをもった部門が存在しない状況になってしまいました。これが日本におけるDXを阻害している要因の一つとなっています。
またその結果、ユーザ企業におけるIT人材が不足、SI(システムインテグレーター)企業にIT人材が偏り、ユーザー企業においては既存システムが老朽化するもシステムを刷新できず、
メンテナンス費用にIT予算の大半を消費している状況になっています。
<DXレポート「2025年の崖」>
経済産業省が発表したDXレポートには上記のような事が書かれています。
■DXするためには
レガシー企業がDXするためには、まずはデジタルネイティブな組織になる必要があります。今ある仕事の進め方をベースにデジタル化の検討をするのではなく、
デジタルであることを前提に仕事の進め方がどうなるかを考えることが、DXの近道になると思われます。またDXは、アジャイル開発やリーンスタートアップ、スクラム、DevOpsなどと親和性が高いので、
それら開発手法を取り入れながらDXを目指します。
<コミュニケーションの改善>
フローコミュニケーションといわれる、チャットやweb会議によるリアルタイム性の向上、文章による合意形成。ストックコミュニケーションといわれる、ドキュメントの共同編集による陳腐化の防止、ドキュメントの検索可能性の向上が重要。
またコミュニケーションを円滑に行うためには心理的安全が保障されている必要がある。
<その他>
その他にも、データのリアルタイム可視化や、OSSの積極的活用などがある。
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