■SSHとは
SSH(Secure Shell)とは、ネットワークを通じて別のコンピュータへ安全に接続するための通信プロトコルのことで、離れた場所のサーバーやPCに暗号化された状態で操作することができます。
■Raspberry PiでSSH接続するメリット
Raspberry Piは言わば小さなPCの様なものなので、Raspberry Piを操作するにはディスプレイ、キーボード、マウスが必要になりますが、
SSH接続するとこれらが不要になるという点が大きなメリットです。以下のように、無線ネットワーク通信を通じてPCから操作したり、Raspberry Piでの計算結果をPCが受信することができます。

■Raspberry PiでSSH接続する方法
Raspberry Piにマウスやディスプレイを接続し、Raspberry Piの設定を変更することでSSH接続する方法もあるのですが、
ここでは一度もマウスやディスプレイをRaspberry Piに繋がずにSSH接続する方法を説明します。
<OSインストール時の設定を変更する>
一番簡単な方法は、OSインストール時にSSH接続の設定を行っておくことです。OSをインストールするアプリであるRaspberry Pi Imagerを開き、適用デバイス、OS、ストレージを選択した後に「次へ」をクリックします。

次に設定編集ボタンをクリックします。

以下赤枠のところに必要事項を記載します。ユーザー名とパスワードは自分で設定、wi-fi設定はルーターの情報を記載します。
注意としてRaspberry Pi Zeroは周波数が2.5GHzにしか対応していないので、5GHz用の設定をしない様にしましょう。

以下赤枠をクリックするとOSのインストールを行います。

<Raspberry PiのIPアドレスを調べる>
使っているWi-fiルーターの管理画面にログインして、Raspberry PiのIPアドレスを調べます。
私のAtermのwi-fiの場合は、管理画面からではどれがRaspberry PiのIPアドレスか分からなかったので、次のStepでIPアドレスを入力する際に一つずつ入力して対応しました。(一番最近接続されたデバイスがRaspberry Piに該当すると思われます)
<コマンドプロンプトで操作する>
コマンドプロンプトを立ち上げ以下コマンドを入力します。OSインストール時に設定したユーザー名(私の場合はtake)と、Raspberry PiのIPアドレスを設定します。
入力後、パスワードを聞かれますので、OSインストール時に設定したパスワードを入力します。更に初回設定時は以下を聞かれるので、yesとします。
Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])?
以下のような画面になったら成功です。SSH接続されている事を意味します。

<試しに操作してみる>
以下コマンドを入力して見ましょう。これはRaspberry PiのCPUの温度を返すコマンドですので、それらしい値が返ってくる筈です。
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