熱の移動(伝熱)の種類



熱力学、流体力学

公開日:2018/4/8          

前提知識


熱は高温の物質から低温の物質に移動するという性質をもっています。この熱の移動の事を伝熱といいます。伝熱には以下3つのパターンがあります。

①熱伝導
物質の移動は伴わず、物質内の原子・分子の振動によって熱が伝播していく現象を熱伝導といいます。 このことから主に個体物質内での熱の移動や、個体と液体間の熱の移動の場合は熱伝導となります。

②対流熱伝達
液体や気体などの流体の移動によって熱が運ばれる現象を対流熱伝達といいます。熱伝導との違いの一つは物質の移動が伴うか否かとなります。 対流熱伝達は、対流もしくは熱伝達ともいいますが、熱伝達は伝熱の意味で使われる場合があるので注意が必要です。

③熱放射(輻射)
熱が電磁波によって運ばれる現象を熱放射(輻射)といいます。太陽の光やたき火からの熱が熱放射(輻射)になります。 これは熱伝導や対流熱伝達とは異なり物質を介さない熱の伝わり方なので、真空中でも伝わることができるのが特徴です。

■熱移動のイメージ図
熱伝導、対流、輻射のイメージは以下になります。たき火でお湯を沸かす場合、たき火の熱が鉄板を伝わるのが熱伝導、お湯が循環して熱が移動するのが対流、たき火の熱そのものが輻射となります。
  









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