T-T接地, T-N接地の違い

■T-T接地, T-N接地とは

T-T接地方式とT-N接地方式は、主に電力配電システムで用いられる接地方式の一種であり、安全性や設備構成に応じて選択されます。

T-T接地方式（TT方式）では、電源側の中性点（N:Neutral）の接地と、電気機器側の保護導体（PE:Protective Earth）の接地がそれぞれ独立して行われます。 この方式は、電源と設備間の接地系統を分離できるため、比較的接地の施工が容易であり、特に地中や建物の構造上、共通接地が困難な環境に適しています。

一方、T-N接地方式（TN方式）では、N側の接地とPE側の接地が同一の接地点となります。 この方式は接地インピーダンスが低くなる傾向があり、漏電時に大電流が流れることで保護装置が迅速に動作するため、安全性が高いのが特徴です。 また、配線の合理化が可能であることから、一般的に都市部や工業施設などで広く採用されています。

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