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前提知識
周波数分析の方法
周波数分析する信号にオフセット的な要素が入っていると、周波数分析しても本来の周波数帯が解りづらくなります。このオフセット要素を直流(DC)成分といいます。
本来の周波数が交流電流の様な動作をするのに対して、オフセットは直流電流の様であるため直流成分といいます。周波数分析する際はDC成分を除去するのが良い場合があります(これは周波数分析の狙いによって変わります)。
例えば5Hzの周波数信号にDC成分がある場合と、ない場合の周波数分析の結果は以下のとおり。

上記の様に、DC成分があると本来の周波数帯の振幅が相対的に小さくなります (ただし、振幅の絶対値はDC成分無しとほとんど変わりません)。
■DC成分の除去方法
DC成分を除去する方法の一般的なやり方としては、信号の平均値を元の信号から差し引けばよいです。

上記の様にDC成分が一律オフセットされている場合は平均値を差し引けば、DC成分が一律オフセットでは無く、時間的に変化している場合があります。
その場合は平均値を差し引くのでは無く、他の方法を行う必要があります。それをこちらで説明します。

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