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公開日:2018/9/17 , 最終更新日:2021/1/24
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・In English
■ツェナーダイオードとは
通常のダイオードは逆電圧をかけても電流が流れませんが、ある一定の電圧を超えると急激に電流が流れるところが存在します。
この電圧を降伏電圧といいますが、通常のダイオードは降伏電圧になると壊れてしまいますが、降伏電圧となっても壊れないようにして
更に降伏電圧に対する電流の特性を急峻にしたのをツェナーダイオードまたは定電圧ダイオードといいます。
■ツェナーダイオードの活用例
<定電圧回路>
ツェナーダイオードの活用例としては、以下の様に逆方向にツェナーダイオードを繋ぐことで定電圧を作ることが出来ます。具体例として降伏電圧が6Vのツェナーダイオードを使用します。
この場合、端子にかかる電圧=降伏電圧=6Vとなります。何故そうなるかというと、この回路に電流が流れるためには降伏電圧に打ち勝たなければなりません。
ここで電圧は10Vとなっていますので、降伏電圧に打ち勝つことができ、更にそれ以上の圧力がダイオードにかかろうとします。しかしダイオードの特性を見ると、どれだけ電流が流れても降伏電圧の値以上にならないことが分かります。
なおこの定電圧回路は基準電圧回路:Vref:voltage reference circuit(ブイレフ)ともいい、電子回路に広く使われています。
<クランプ回路>
回路構成は上記と同じですが、見方を変えると電圧の上限値を設定する事ができるといえます。これをクランプ回路といいます。こうする事でサージなどが発生した際にも回路を保護する事ができます。
以下の様に定電圧回路とクランプ回路は電圧の使用幅が異なります。
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